やきとんの食べ方|部位によって塩・タレを分けるのがポイント!

やきとんの食べ方|定番部位は?シェアしてOK?串はどうする?

突然ですが、みなさんはやきとん専門店に行ったことはありますか? 見慣れない部位に悩んだり、運ばれてきたものを見てどれがどの部位かわからなくなったり……。きっとそんな人も多いはず! ということで、専門店でぜひ食べたい定番メニューをやきとん「筑前屋」で聞いてきました。入店からの過ごし方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【取材協力】筑前屋

入店からの過ごし方

メニューを眺める

※2022年10月よりメニュー改定あり

入店して席に着いたら、まずはメニューを眺めるところから。店それぞれの名物料理や品揃えの豊富さがよくわかります。名前だけじゃどんな料理かわからないときは、恥ずかしがらずに店員さんに聞くと教えてくれますよ!

小皿と箸を人数分取り分けましょう

料理が運ばれてくるまでの間は、卓上の小皿と箸を人数分取り分けましょう。会社の飲み会であれば後輩の役割ですが、気づいた人がやればいいでしょう。これで準備万端! いつ料理が来ても大丈夫です!

やきとんとは?

今回ご用意いただいたのはこちら!

今回ご用意いただいたのはこちら! どれも食欲をそそられますね〜。やきとんとは豚の内臓の串焼きのことを指し、別名ホルモン焼きとも言われています。第二次大戦後の食糧難の時代に、闇市でそれまでは捨てられていた豚の内臓部分を串焼きにして提供したのがルーツとされています。カシラ、シロ(大腸)、ナンコツ、ハツ、タンなどが有名ですが、最近では豚バラなど内臓以外を使うこともあるようです。

「筑前屋」の味付けはタレ・味噌ダレ・塩の3種類。レバーはタレ、シロ(大腸)・アブラはみそダレ、それ以外の部位は塩が合うそうです。筑前屋はタレにはからし、塩には辛みそが皿の上に盛られてくるので、「味変」としてちょっとずつつけて楽しみます。

やきとんの部位

©くま社長 / PIXTA

ちなみに、こちらが一般的なやきとんの部位の説明です。図を見てもどれがどの部位かわかりませんよね……。ということで、1本ずつ見ていきましょう!

やきとんの部位を知る

レバー

レバー

やきとんといえば、豚レバー。タレで頼むのがおすすめです。甘味と苦味のハーモニーが絶妙です。塩とも相性は抜群なので、気になる人はぜひ挑戦を!!

レバーネギ塩だれ

レバーネギ塩だれ

レバーが苦手……という人にこそ食べてもらいたいのが、ネギ塩だれがのったこちら。ネギ塩だれも相まってあっという間に完食できちゃいます。こちらは筑前屋の名物なんだとか。

ハラミ

ハラミ

ハラミは豚の横隔膜にあたります。ホルモンの1種ですが脂肪が少なく、クセや臭みもあまりありません。それでいて肉汁はジューシーでやわらかい、なんともイイとこ取りな部位ですね。シンプルに塩でいただきましょう!

かしら

かしら

かしらは豚のこめかみから頬にかけての部位です。脂身が少なく、やや硬めの食感ですがうま味を強く感じる、食べ応え抜群な1本です。ちなみに筑前屋では、ハラミにはネギ、かしらにはししとうが刺さっています。見分けがついて助かります……。

たん

たん

言わずもがな、たんは豚の舌のことでビタミンなどを多く含む栄養価の高い部位です。牛たんよりあっさりしていますが、甘味とうま味のバランスがよくコリコリ食感もクセになります。味付けはシンプルに塩がおすすめ。

ハツ

ハツ

ハツは豚の心臓です。栄養価が高く、疲労回復には持ってこいだそうです。コリコリした独特の食感ですが、クセや臭みが少なくリーズナブルなので、ホルモンでは定番の1本です。こちらも塩焼きで。

あぶら

あぶら

豚の脂身が好きな人には、ぜひ試してほしい部位。プリプリでありながらシャッキリ食感もある、脂身と皮の中間のような味です。とろけるような甘味がクセになる人も多いはず。筑前屋では味噌ダレでいただきます。

しろ

しろ

しろは豚の大腸。やや硬めで、歯応えのいい食感が特徴です。噛めば噛むほど脂のうま味が出てくる部位。味噌ダレでいただくのがおすすめです。一般的なやきとん専門店では、「ホルモン」と呼ばれることが多いようです。

シロコロホルモン

シロコロホルモン

こちらも豚の大腸(しろ)。しろのように腸を開かず、管のまま輪切りにしたのが、シロコロホルモンです。ほどよい弾力と、とろける甘味が特徴です。ちなみに筑前屋では塩わさびか山椒タレの2つから味を選べます。今回は塩わさびにしました。

テッポー

テッポー

テッポーは豚の直腸です。切り開いたときのかたちが鉄砲に似ていることからこの名前になったそうです。豚1頭からわずかしか取れない希少部位で、脂のうま味とトロトロ感は格別です。味付けはタレがおすすめ。

豚なんこつ

豚なんこつ

豚の首なんこつです。たんやハツとは比べものにならないほどその食感はコリコリ、いやゴリゴリです(笑)。アゴに気合いを入れながら、なんこつの食感と絡みつく肉のうま味を存分に味わいましょう。

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やきとんの食べ方

やきとんは串のまま食べるのが一番

「筑前屋 人形町 総本店」の店長さん曰く、やきとんは串のまま食べるのが一番だそうです! 串から外すと肉汁がしみ出てしまい、ジューシーさが減ってしまうのだとか……。

七味や塩をお好みでつけるのもいいですね

皿にのっているからしや辛みそをつけるのもいいですが、七味や塩をお好みでつけるのもいいですね。取り皿の上にふりかけて、ちょっとずつつけて食べましょう。

友達などと複数人でシェア

とはいえ、友達などと複数人でシェアすることもあるでしょう。もちろん、やきとんを串から外すのもNGではありません。右手が利き手の人は、左手で串を持ち、右手で箸を使って串から抜くやきとんをホールドします。そのまま左手側の串をくるくるとひねりながら抜きましょう。箸のほうに力を入れて抜こうとするとやきとんが隣の席に飛んでいく危険性があるので要注意。箸でホールドして、串側を引っ張るのが基本です。

食べ終わった串は、串入れへ

食べ終わった串は、串入れへ。メニューや卓上調味料の近くに置かれていることが多いです。

サイドメニューを楽しむ

やきとん専門店には豊富なサイドメニューがずらり! 筑前屋の名物料理も含め、やきとん専門店に来たらぜひ食べてほしい、サイドメニューを紹介します。

もつ煮

もつ煮

やきとん専門店に来たら絶対頼んでほしいサイドメニュー。豚ホルモン(内臓)を大根やニンジンなどの野菜と一緒に煮込んでいます。筑前屋では味噌ベースですが、醤油ベースのもつ煮もあります。

食べるときは取り皿によそうお酒のつまみに持ってこいな味です

食べるときは取り皿によそって、七味をかけていただきます。お酒のつまみに持ってこいな味です。特に寒い季節に食べるのは格別ですよね。

ポテトサラダ

ポテトサラダ

子どもから大人まで大好きなポテサラ。やきとん専門店の定番メニューです。お店によって、特色があるので、こちらも必ず頼みたい一品です。

特製キャベツ盛

特製キャベツ盛

こちらもやきとん専門店の定番、キャベツ盛。注文するとすぐに運ばれてくるので、席について最初の段階で頼む人が多いです。筑前屋では塩昆布または辛味噌の2つから味を選べます。写真は辛味噌です。

大判 ニラ玉焼

大判 ニラ玉焼

ふわふわな卵焼きの中にたっぷりなニラが入った筑前屋の名物料理。かなり大きめサイズなので、複数人で来たときはシェアしながらいただきましょう。

お酒

お酒

やきとんのお供といえば、やっぱり生ビール! ほかにもレモンサワー(左)やハイボール(中央)も定番で、どの専門店にもあります。やきとんを片手にお酒をグビっと、最高ですね〜。

これでもう、やきとん専門店に行く準備はばっちり

これでもう、やきとん専門店に行く準備はばっちり。やきとんの知識と空腹感をたずさえて、勇敢に暖簾をくぐりましょう。きっと居酒屋の新たな世界を発見できるはずですよ!

※掲載情報は、2022年9月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】筑前屋

家庭で味わえない豚のホルモンにこだわり、安くて旨いやきとんを提供する居酒屋。リーズナブルなのにボリューム満点なサイドメニューも充実している。雰囲気のいい内観や外観にも注目を。首都圏・沖縄に店舗を展開し、撮影協力は「筑前屋 人形町 総本店」。

text: UEDA Akari

photo: KIMURA Masabumi

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