お餅の食べ方|磯辺餅、あんこ餅だけじゃない絶品アレンジ
お正月には欠かせないお餅。鏡餅をどう食べるかも気になるところです。ただ、磯辺餅やあんこ餅などいつも決まった味になってしまいがち……。今回は料理研究家 植松良枝さんにお餅のおいしい食べ方を教えてもらいました!
お餅の切り方
固いお餅を切るのって大変ですよね。包丁を使って切る場合は、普段の料理のように引きながら切るのではなく、上から押し切るようにすると楽に切ることができます。
鏡餅のように切りづらい形状のお餅の場合は、ひと口大に刻んでしまいましょう。それを天日干ししたものを素揚げすれば、あられとしても食べられます。
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お餅の基本的な調理法
まずは、基本的なお餅の調理法をおさらいしましょう。
焼き餅
こんがり焼けた香りがたまらない焼き餅。オーブントースターの場合は、片面がツルツルした加工の「くっつかないアルミホイル」を敷くとお餅が網にくっつかず焼くことができます。
お餅にスリットが入っている場合は、焼いている間に切れ目がどんどん膨らみます。植松さんは風船のようにきれいに膨らんだり、歪になったりするお餅を見て「お餅占い」を楽しんだりもするのだとか。
焼き加減をチェックするときは、菜箸などでお餅の真ん中あたりを刺して、固いところがなければ食べ頃です。
※オーブントースターの種類によって、焼き時間は変わってきます。上の火力が強いときはアルミホイルをかぶせるなど工夫をして焼きましょう。
ゆで餅
とろっとしたつきたてのお餅が好きな人にぴったりのゆで餅。お餅を4等分にして沸騰した鍋に投入します。弱火で3〜4分ゆでたら完成です。
※冷凍していたお餅を使う場合はもう1〜2分プラスしてゆでてください。
また、電子レンジで温めるとゆで餅と同じようにとろっとしたお餅が楽しめます。
タッパーに4等分にした切り餅を入れ、お餅が浸るくらいのお水を入れたら電子レンジへGO。 温め時間の目安は600ワットで1〜2分ほど。温めすぎるとドロドロになってしまうので、気を付けましょう。
※冷凍の場合は少し長めに温めます。
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お餅アレンジ
料理研究家 植松良枝さんのおすすめのアレンジを「お食事餅」と「デザート餅」に分けてご紹介!
【からみ餅】大根おろしでサッパリお食事餅
大根おろしのピリッとした辛味がクセになるからみ餅。ゆで餅に大根おろしと醤油を混ぜたものを合わせるだけ! そのままでも十分おいしいですが、七味や納豆、ゆずと合わせても相性抜群です。
【からすみ餅】お正月のちょっとした贅沢なお食事餅
年越しそばにからすみを合わせた料理を見ていて思いついたという、ちょっと贅沢アレンジ。
醤油をひと垂らしした小皿に焼き餅をのせ、餅を手でぎゅっと押しつぶし、片面に味を染み込ませます。次に、醤油のついていない面に市販のからすみパウダーをパラパラ。そのあと、お餅を半分に折って海苔を巻きます。このまま食べても十分なような気がしますが、オリーブオイルに浸しながら食べるのがポイント。
からすみがないときは、乾煎りした桜エビや焼きたらこ、アンチョビで代用できます。
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【シナモンはちみつ餅】甘いハチミツが染みるデザート餅
こんがり焼いた焼き餅に、相性抜群のシナモンとハチミツを絡めていただくひと品。 焼き餅の焦げ目をハチミツと絡ませると香ばしさがアップして味わい深くなります。
【和三盆塩きなこ餅】ジャリッとした塩がポイントのデザート餅
一般的なきな粉餅にも塩は少し入っていますが、植松さんのおすすめはこの塩をもっと引き立たせたきな粉餅です。きなこに和三盆と結晶塩(粒塩)を混ぜておき、ゆでた餅に絡めます。このとき、お餅は水を切りすぎないように注意。少し残った水気できな粉と餅がより絡まります。
手軽に取り入れられるのが魅力の植松さんのアレンジ餅。朝食のお米やパンの代わりにもでき、お正月だけでなく1年中楽しむことができます。
これで、年明けにお餅が余ってしまう問題は解決です!
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【取材協力】料理研究家 植松良枝
料理研究家。「旬」を大切に、季節感あふれる料理を提案。東京の自宅近くにある菜園で野菜やハーブを育てながら、『春夏秋冬 土用で暮らす』(主婦と生活社)、『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)、『バスクバルレシピブック』(誠文堂新光社)など多数著書を出版。
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