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イチゴの食べ方|完熟の見分け方から意外な食べ方まで!
寒い時期になると、スーパーで並んでいるのをよく目にする「イチゴ」。お店で手にとるとき、みなさんは何を基準に選んでいますか? 完熟イチゴの見分け方から、その味わい方までを「MAISON DE FROUGE 苺のお店」の代表である渡部美佳さんに教えてもらいました!
おいしいイチゴの選び方
①香り
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まず最初に注目してほしいのは、“香り”。甘酸っぱい香りが強ければ強いほどイチゴが熟しています。ボディが艶のある赤色だとなおよしです。香りがないのに妙に赤いものは、輸送中に気温上昇で赤くなったものである可能性があります。
②ヘタ
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次に目を向けたいのが、“ヘタ”です。ヘタを下にして見たとき、濃い緑色で下向きにはねあがっているとおいしい証拠。枯れていたり、上にたれていたりするのは旬が過ぎたものなので、選ぶときは意識してみましょう。
おいしいイチゴの食べ方
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イチゴの食べ方論争でよく聞くのが「先端から食べたほうが甘さを感じられる」、「甘い部分を最後に食べたいからヘタから!」などの意見です。
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なんと! 渡部さんのおすすめはひと口食べ!
イチゴはヘタの部分から先端に向かって甘さが濃くなります。その味の濃淡を一度に感じることが、イチゴを食すうえで大切なポイントだといいます。ヘタと先端を分けて食べようとしなくていいんですね。ひと口が難しい場合はよこ食べがおすすめです。こうすればヘタと先端を一緒に口の中へ入れることができます。
おいしいイチゴの組み合わせ方
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さまざまな食材と組み合わせが楽しめるイチゴ。有名なのは「イチゴ×チョコ」ですが、渡部さん曰く、この組み合わせは酸味の強いイチゴにおすすめだそうです。チョコレートの味が強く、イチゴの味わいが薄れてしまうので、イチゴ本来の味を楽しみたいときはあまり向いていません。ではどんな食べ合わせだとイチゴの味を堪能できるのでしょうか?
①乳製品
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定番は牛乳やヨーグルトなどの乳製品です。なかでも相性抜群なのは「イチゴ×練乳」の組み合わせ。練乳のクリーミーな甘さによってイチゴのみずみずしさが際立ちます。
②いちマヨトースト
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甘味を引き立たせられる酸味とも相性がいいと教えてもらったのは「いちマヨトースト」。まずは食パンをトーストします。
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トーストしたら、マヨネーズを塗ります。
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そこへスライスしたイチゴを並べていきましょう。
最後にブラックペッパーをふりかけて……
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完成! これが「いちマヨトースト」です! マヨネーズの酸味とブラックペッパーの香りが、イチゴの甘酸っぱさを引き立たせるいいアクセントになっています。
ほかにも同じバラ科の植物であるリンゴやモモと一緒にジュースにして楽しむのもおすすめだそうです。食べ方ひとつを変えるだけで、また全然違う味に出合えそうですね。次にイチゴを食べるときは香りとヘタで選んで、ひと口で食べてみましょう!
苺の専門家。「MAISON DE FROUGE 苺のお店」の代表も務める。全国の農家から仕入れた完熟イチゴを新鮮なままに、その味や農家の想いまで伝わるようなお菓子を提供する。メディアにも多数登場し、農業研究機関へイチゴ開発のアドバイザーも務める。