元祖たこ焼きの食べ方|大阪発・会津屋で食べる元祖の味!
大阪といえば粉もん文化。なかでもたこ焼きは手軽に食べられて、老若男女から愛される人気の大阪グルメです。
今回は元祖たこ焼きを生み出した「会津屋」で、たこ焼きの誕生話やおいしい食べ方について聞いてきました。
大阪のたこ焼きの誕生
「会津屋」は、昭和8年に小さな屋台としてスタートしました。
創業者の遠藤留吉が売っていたのは、たこ焼きの前身・「ラヂオ焼き」。ハイカラ文化が流行っていた当時、文明の最先端だったラジオやラジウム温泉から名付けられた子供のおやつです。中に入っていたのはまだタコではなく、みそ風味の牛すじ肉とコンニャクの「すじコン」でした。
創業から2年後の昭和10年、「大阪は肉かいな。明石はタコ入れとるで」というお客さんのひと言からタコを入れるように。そうして、現在の大阪の「たこ焼き」が誕生しました。
今でも会津屋ではたこ焼きとラヂオ焼きの両方をいただくことができるので、食べ比べをしても楽しいですよ。
元祖たこ焼きとは?
関東でよく目にするたこ焼きはひと口で食べるには少し大きく、おやつというよりはおかずとして食べる感覚が強いですよね。対して会津屋の「元祖たこ焼き」は、コロッと小さく、指でつまみ、おやつ感覚でパクパク食べられるのが特徴。生地を出汁で溶いていて、ざく切りのタコがどーんと入っているため、噛むほどに出汁とタコのうま味が口に広がります。
▼▼会津屋の元祖たこ焼きをお家で▼▼
ソースをかけずにひと口でパクリ
手軽であることにこだわった元祖たこ焼きには、ソースもカツオ節も青のりもかかっていません。そのままの状態で、ひと口でパクリと食べましょう! ソースをかけないぶん、生地の香ばしい香りやふわふわな食感を逃すことなく味わうことができます。当時はソースをかけて食べるという習慣がなかったため、研究に研究を重ね、たこ焼きそのもののおいしさを究めたのだとか。
店内の卓上にはサラサラしたソースと酢醤油が置いてあるので、途中から味変をしたいという人はかけてもOK。あっという間におやつ感覚で12個ペロリと完食しちゃいました!
おいしい温め方
テイクアウトの際に提供される箱は、電子レンジで使用できます。温める場合はフタを開けた状態で、600ワットなら1分程度に設定しましょう。冷めた状態でもおいしくいただけますが、温めると生地がトロッとやわらかくなるのでおすすめです。
冷凍の元祖たこ焼きは、1個1個の間隔をあけてお皿の上に置き、4個だったら600ワット1分10秒温めましょう。このとき、ラップは不要です。
通な人たちは味噌汁やおすましの具として元祖たこ焼きを入れるんだとか。生地に味噌汁がひたひたに浸み込んだたこ焼き……。これもぜひ試してみたい食べ方ですね!
※掲載情報は、2023年2月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。
昭和8年に大阪・今里にて、屋台でラヂオ焼きを販売開始。その後大阪初のたこ焼きを開発し、現在は大阪・玉出に本店を構える。家でも会津屋のたこ焼きを楽しめるようにお取り寄せ冷凍商品や家庭用ミックス粉の販売もしている。取材店舗は「会津屋 本店」。
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