【北陸名物】石川ご当地グルメ5選|笹寿司、金沢カレー、ハントンライスなど!
石川県の北部は日本海へ伸びた半島になっていて、多くの漁場に恵まれています。冬になると県のブランドズワイガニである「加能ガニ」が獲れることで有名です。金沢市では、古くから栽培されている「加賀野菜」などを使った伝統料理のほか、「金沢カレー」などのB級グルメも人気です。
笹の葉でつつむ「笹寿司」
冠婚葬祭や春祭り・秋祭りなど特別なときに食べれられる「笹寿司」は押し寿司の一種で、すし飯や魚を熊笹(くまざさ)に包み、ひと晩押して寝かした料理です。魚が入手困難な場合には油揚げや塩クジラが使われていました。笹の葉は防腐効果があり、携帯食としても重宝されていたとか。昔は行事の前になると、家族総出で近所の山に笹を採りに行き、笹寿司をたくさんつくり近所にお裾分けする慣習がありました。
もともとは武家料理!?「治部煮」
「治部煮」は江戸時代から食べられている武家料理。次第に献上料理として食されるように。現在では特別な日に食べられる料理です。名前の由来は岡部治部衛門という人物がつくったとか、煮るときにじぶじぶと音がするなど諸説あります。
ひと口サイズに切った鴨肉や鶏肉、すだれ麩、旬の加賀野菜を醤油や酒などで煮込みます。肉には小麦粉がまぶしてあるのでとろみのついた汁に。「治部椀」という器に盛りつけられ、おろしわさびをつけて食べます。
▼▼治部煮とかに蒸し寿司詰合せ▼▼
フォークを使って食べる「金沢カレー」
「金沢カレー」は洋食店『タナカ』(現在は『カレーのチャンピオン』)が発祥だと言われています。どろっとした濃厚なルーで、つけ合わせはカツとキャベツの千切り。ステンレスのお皿に盛りつけられ提供されます。金沢カレーは提供速度を早めるため、割れにくいステンレス製の食器が採用されたそうです。豚肉が固くフォークで刺して食べていた時代の名残りで、現在でもフォークか先割れスプーンを使います。
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カブにブリを挟んだ「かぶらずし」
塩漬けにしたカブに塩漬けしたブリを挟み、麹に漬けて発酵させたもの。起源については諸説ありますが、金沢市の漁場で正月に豊漁祈願の行事食として食べられていたと言われています。ブリは高級魚として扱われていたため、昔の町民がカブで隠すようにしてブリを挟んで食べたことが始まりだそう。当時は家庭料理としてつくられていましたが、最近では市販のものを買って食べる人が多いそうです。
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ハンガリーの料理をヒントに考案「ハントンライス」
「ハントンライス」は、オムライスに白身魚などのフライをのせ、上からタルタルソースをかけたもの。ボリュームたっぷりであり濃厚な味付けなので、昔から金沢市を中心とした石川県で大衆洋食として親しまれてきました。名前はハンガリーの「ハン」とフランス語でマグロを意味する「トン」からきています。考案したシェフがハンガリーの家庭料理からヒントを得てつくったのが始まりなんだとか。中のごはんが白ごはんだったり、エビフライがのっていたり、お店によってさまざまなハントンライスが提供されています。