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【東北名物】山形ご当地グルメ5選|玉こんにゃく、どんがら汁、だしなど!
「日本百名山」に数えられる山が連なる山形県。俳聖・松尾芭蕉の有名な俳句「蝉の句」が詠まれた土地でもあります。そんな美しい自然に囲まれた山形県では「玉こんにゃく」、「どんがら汁」、「だし」など数々の郷土料理があり、地元の人々や観光客に愛されています。
目次
精進料理から生まれた「玉こんにゃく」
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3センチ程度の球状のこんにゃくを、まるで団子のように串に刺した「玉こんにゃく」。もともとお寺の精進料理としてこんにゃくを使い始め、次第に一般家庭にも広まったと言われています。その際に生まれた料理のひとつが「玉こんにゃく」。こんにゃくは水を使わず醤油で煮て、お好みでカラシをつけて食べるのが一般的です。醤油の色と味がしっかりしみ込むまで煮るのがポイント。今では観光地やお祭りなどで、手に持ってファストフード感覚で食べられています。
寒鱈をまるまる贅沢に煮た「どんがら汁」
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「どんがら汁」は寒鱈を丸ごと1匹使った漁師メシ。骨ごとぶつ切りにした寒鱈を鍋に入れ、昆布でとった出汁で煮ます。もちろん、内臓も入れましょう。最後に寒鱈の味を存分に楽しむために岩海苔だけをかけていただきます。ちなみに、「どんがら」とは「あら」を意味する言葉です。寒ダラの旬は1〜2月で、1月下旬にはどんがら汁を食べるイベント「寒鱈祭り」が開催されています。
夏の定番料理「だし」
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山形の「だし」とは、ナスやキュウリなどの夏野菜と、青じそやミョウガなどの香味野菜を刻んで和え、昆布や醤油などで味付けした料理です。山形県の村山地域では山々に囲まれ、夏は高温多湿で非常に暑さが厳しい土地でした。そんな村山地域では、暑さで食欲がないときでもナスやキュウリなどの水分を多く含む夏野菜を調理した「だし」なら食べられると言い、だしは山形県の夏の定番料理となりました。夏野菜を生のままでも手軽に食べられ、多くの家庭では大きめの容器に入れて食卓に出されます。
残り物への工夫から生まれた「赤湯からみそラーメン」
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山形県赤湯地方が発祥の「赤湯からみそラーメン」。昭和35年に「龍上海」というお店が開発したラーメンです。もともと醤油ベースだったスープに味噌を入れたことがきかっけで誕生しました。中心にニンニクや唐辛子を練り込んだ辛味噌玉が乗っており、徐々に溶かして辛さを調節しつつ食べるのがおすすめです。食べるたびに表情を変える、絶品のラーメンです。
手で食べられるもんじゃ焼き「どんどん焼き」
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「どんどん焼き」とは、もんじゃ焼きを手持ちでも食べられるように改良した食べ物です。小麦の生地に海苔、青海苔、魚肉ソーセージを乗せて焼きます。そして、熱々でも手で持てるように生地を割り箸に巻きます。お客さんを集めるために太鼓を「どんどん」と鳴らして販売していたことから、「どんどん焼き」と呼ばれるようになりました。味付けは醤油が一般的でしたが、現在はソースが使われています。他にもタマゴやチーズをトッピングするなど、豊富なバリエーションでお祭りを中心に食べられています。