おせち料理とは?|起源から料理の意味までを解説!
おせち料理は、日本の新年を彩る長年親しまれている食事です。家族の幸せを祈る縁起物とされており、料理一つ一つに願いが込められています。この記事では、おせち料理の起源と料理の意味について解説していきます。
おせち料理の起源
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おせち料理の起源は、なんと1000年以上前の弥生時代まで遡ります。元々は神々への供物をする習慣から生まれたと言われています。その後、奈良・平安時代になると、宮廷行事として広まりました。お正月の定番となったとされるのが江戸時代。季節の節目を祝うものとして庶民に広まりました。明治時代にはお重に詰めるようになり、それ以降家庭料理から通販へ、料理のジャンルに洋風や中華が増えたりと進化を続けています。
▼▼和洋風の三段重▼▼
おせちに使われる主な料理と意味
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おせち料理には縁起物として様々な料理が用いられています。
1. 数の子
プチプチとした食感が特徴的な数の子は、卵の数が多いことから子孫繁栄を願う縁起物です。
2. 黒豆
光沢がありぷっくりした見た目が目を惹く黒豆は、黒く日焼けするほど「マメ」に働けるよう無病息災を願います。
3. 伊達巻
ほのかな甘さと鮮やかな黄色が印象的な伊達巻は、形が巻物に似ていることから学業成就を願う縁起物です。
4. 昆布巻き
「喜ぶ」の語呂合わせからおめでたい席には欠かせない昆布巻き。「子生婦(こんぶ)」と漢字をあて子孫繁栄を願ったといわれています。
5. 紅白なます
紅白なますは、大根とにんじんを酢漬けにしたもの。紅白の色合いが水引のように見えるため、清らかな生活を願うという意味がこめられています。
6. かまぼこ
半円の形が日の出に例えられているかまぼこは色ごとに意味があります。赤は魔除け、白は清廉を意味しています。
7. 栗きんとん
甘くておせち料理の定番とされている栗きんとんは、漢字で金団と書くことから金運をよぶとされています。
これらはおせち料理の一部です。新年の始まりにおける願いや祈りを料理に込め、家族や友人と楽しむのもいいかもしれませんね。
▼▼京都祇園「ぷらむ」監修▼▼
おせち料理で縁起のいい新年を迎えましょう
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このように、おせち料理の起源と意味を紹介してきました。ぜひお正月で食べるおせち料理選びの参考にしてください。