パエリアの食べ方|ゆっくりと時間をかけて楽しむのがスペイン流!

パエリアの食べ方|ゆっくりと時間をかけて楽しむのがスペイン流!

スペイン人が休日に楽しむ料理「パエリア」。底が浅い鍋に、バレンシア米と具材を入れたスペイン風の炊き込みごはんです。今回は、ゆっくりと時間をかけながら楽しむスペイン流パエリアの食べ方を専門店「チリンギート エスクリバ」で教えていただきました。

【取材協力】チリンギート エスクリバ

お酒を飲みながら待つ

お酒を飲みながら待つ

パエリアは直火でじっくりと炊き上げるので、でき上がるまでに時間がかかります。待っている間はタパス(おつまみ)をつまみながら、サングリアなどのお酒を楽しみましょう。
左から白ワイン、赤ワイン、スパークリングを使ったサングリア。

炊き立てのパエリアが登場

お酒も入り、会話も弾んできたところで、炊き立てのパエリアが登場!
鍋の蓋を開けると、シーフードとローズマリーの香りがふんわりと漂ってきます。
出てきてすぐの鍋は熱々なので、火傷をしないように!

木のスプーンでいただく

木のスプーンでいただく

まずは、パエリアにのっているローズマリーを取り出しましょう。
スペイン人は食事を2〜3時間かけて楽しみます。そのため、パエリアは時間が経って冷めた状態でも、ずっとおいしさを保てるようにできています。バレンシア米はもともと水分量が少なく、魚介などのうま味を吸い込みやすいため、時間が経つにつれて味がよく入るんだそうです。

木のスプーンで食べるのが基本

本場スペインでは、鉄のスプーンを使うと味が変わってしまう恐れがあるため、木のスプーンで食べるのが基本。ローズマリーに木のスプーン、スペイン人は「香り」を大切にしていることがよくわかりますね。

エビは手で食べる

エビは手で食べるエビは手で食べる

エビなどのシーフードは手で取って食べましょう。
エビの頭や脚などは豪快に手でむしり取って食べます。

きれいに殻が取れたら、ひと口でパクリ

きれいに殻が取れたら、ひと口でパクリ。

ムール貝の身は貝殻を使って食べる

ムール貝ムール貝

ムール貝の身はフォークで食べてもいいですが、空になった貝殻で身を挟んで食べると、ちょっとかっこいいかも?

味変は自分の分だけ

パエリアの「味変」パエリアの「味変」

パエリアの味変には、アイオリソースとレモンを使います。
アイオリソースはお店やつくる人によって異なりますが、「チリンギート エスクリバ」はマヨニンニクです。アイオリソースは自分の食べるところだけにかけて食べましょう。

アイオリソースとの相性バツグンです!

アイオリソースとの相性バツグンです!

ソースをかけてもいいですね

自分の取り皿にパエリアを移して、そこにソースをかけてもいいですね。

レモンもソース同様に、自分の食べる分だけにかけます

レモンもソース同様に、自分の食べる分だけにかけます。
レモンを搾るときは、皮側を下向きにすると、よりレモンの香りが立つんだそうです。

お焦げは最後の楽しみ!

パエリアの醍醐味のひとつ「お焦げ」

パエリアの醍醐味のひとつ「お焦げ」。
魚介のうま味がぎゅっと凝縮されたお焦げは絶対に残すわけにいきません! 最後に残ったお焦げはヘラを使って食べます。

スペインのお酒を楽しむ

食後酒にトライするのもいいでしょう

ワインの後は、シェリーなど強めの食後酒にトライするのもいいでしょう。

「冷めてもおいしい」が魅力のパエリア。

「冷めてもおいしい」が魅力のパエリア。
ランチはサッと済ませることが多い日本人ですが、たまには休日のお昼からお酒を飲み、ゆっくりとスペイン料理を楽しむのもいいのでは? そのときはぜひ、今回紹介したパエリアの食べ方を参考にしてみてください!

※掲載情報は、2022年10月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】チリンギート エスクリバ

1992年にスペイン・バルセロナにオープンしたシーフードレストランの日本第1号店。本場の味を再現するため、国産のバレンシア米を使用し、直火でじっくりと炊き上げたパエリアは多くの人から支持されている。紹介したメニューは「エスクリバ」。

text: MUTO Miki

photo: NAKATA Hiroshi

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