海苔の食べ方|プロは海苔の歯切れと香り、アレンジをこう楽しむ!
2月6日が「海苔の日」とされていることをご存知ですか? 701年に制定された大宝律令で、海苔が年貢の海産物のひとつに制定されたことが由来。海苔の味わい方、アレンジできる食べ方を海苔業界トップシェアの専門商社、小淺商事の白羽正人さんに教わりました。
白羽正人さんと海苔
白羽正人さんは、1868年に創業した海苔の専門商社である小淺商事の創業家一族のひとりです。人気テレビ番組『マツコの知らない世界』の出演でも知られ、幼少期より海苔に対する情熱は業界でも随一と自負。日夜接している海苔の醍醐味を「歯切れ」と「香り」にあると話します。
「口にしたときの食感というか、歯切れと鼻に突き抜ける香りを味わってもらえたら、海苔の専門商社の人間としてうれしいですね。いつでも気軽に買えるのが海苔ですが、旬を挙げるなら冬。その年の最初に収穫された海苔は『一番摘み』と呼ばれ、歯切れも風味も格別。有明海や瀬戸内海、伊勢湾、三河湾、東京湾、仙台湾など産地によって味わいもさまざまですよ」
全型食い
白羽さんは職業柄、さまざまな仕事現場で海苔を食べ比べているそう。そのとき海苔のプロとして普段実践しているのが、名づけて「全型食い」。海苔業界では19センチ×21センチが全型サイズとして規格で定められていて、私たちが普段目にしているのはさらにカットしたものなのです。
「は〜、袋を開けただけで海苔の香りが広がります。これも全型食いの醍醐味ですね」
「パリッ……パリパリッ……うん、大胆にかじるから、海苔の歯切れと香りをダイレクトに感じられるんですよね。デカい海苔を食べるってだけでちょっとしたロマンがあるじゃないですか(笑)。風味や歯切れを味わうなら、やっぱり全型食いが一番」
「全型食いは海苔が卓上に散らかってしまうのが少しだけ難点。散らかさないよう、もう少し小さくして食べたいなら、袋詰めのまま縦横に二つ折りをすることで、きれいな四等分にできますよ」
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おつまみとして
海苔業界の人が集まる酒の席では、海苔を持参することもめずらしくないと白羽さんは話します。海苔はおつまみ代わりになり、ビールやハイボールがどんどんすすむそう。お酒の種類に合わせて、味付海苔をたしなんだり、焼き海苔を酒の肴に巻いたりするのが定番なんだとか。
「めっちゃ簡単ですよ(笑)。例えば刺身なら、醤油につけ、海苔にのせて二つ折り。こうするだけで、ただの刺身にプラスアルファで海苔の歯切れや風味が楽しめます」
刺身だけでなく、チーズを海苔で巻くのも白羽さんおすすめの食べ方だそう。一見すると和と洋で意外な組み合わせも、チーズの塩味と海苔の香りが絶妙にマッチし、お酒と相性が抜群!
調味料として
「あとは海苔を調味料のように捉え直してみるのもおすすめ。細かく刻んで鍋物に投入すれば、海苔の風味が加わって味わい深くなるはず。焼き海苔をフードプロセッサーで刻み、マヨネーズと混ぜ合わせた『海苔マヨ』もお気に入り。海苔は万能でいて、栄養価が高い食品ですから、さまざまな食事と組み合わせてもらいたいですね」
「海苔のことならまず小淺」を掲げる小淺商事の創業家一族のひとり。現在は総務部に在籍し、社内でさまざまなプロジェクトに携わる。撮影した商品は「全型焼海苔 金 新海苔」、「スナックのり バター風味」など。
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