【九州名物】宮崎ご当地グルメ5選|チキン南蛮や冷や汁、地鶏の炭火焼きなど!
1年を通して晴れの日が多く、日照時間が長い宮崎県。温暖な気候を活かした施設園芸に力を入れており、マンゴーやきんかん、ピーマンなどのさまざまな果樹・果菜を育てています。また、宮崎牛や地頭鶏(じどっこ)といった畜産業も盛んに行われています。そんな宮崎県の人気ご当地グルメをご紹介!
甘酸っぱいタレが決め手「チキン南蛮」
「チキン南蛮」は、昭和30年代、延岡市の洋食店の賄いとしてつくられたのが始まり。はじめは衣をつけて揚げた鶏の胸肉に甘酢をつけたものでしたが、タルタルソースがかけられたものが登場すると、たちまち人気になりました。
日本にはポルトガル人がもたらした「南蛮漬け(唐辛子の入った甘酢に食べ物を漬ける)」という料理が古くからあり、これもチキン(鶏肉)を甘酢に漬ける調理法なので、チキン南蛮と名付けられました。
鶏の脂が肝となる「地鶏の炭火焼き」
戦後の昭和20年ごろ、宮崎市内のある屋台が炭火で焼いた地鶏のもも肉を売り始めました。直接手で肉に塩を叩き込みながら味付けをして、強い火力の炭火で焼くと、余分な脂が落ちます。その脂が炭火で焼かれることで、鶏肉が燻され黒っぽく香ばしくなります。それがおいしいと評判になり、次々と地鶏専門店が増え、やがて全国的に地鶏の炭火焼が認知されるようになったそうです。
現在は、宮崎県の特産品「みやざき地頭鶏(じとっこ)」を炭火で焼いたものが人気を博しています。
宮崎県民の夏の栄養食「冷や汁」
冷や汁とは、麦味噌ベースの冷たい出汁に、アジなどの魚のすり身、キュウリ、豆腐、ミョウガ、すりゴマなどを入れ、アツアツのごはんにかけて食べる郷土料理。暑い夏、食欲がないときでも栄養のある食事が摂れるようにと、昔から宮崎の人々に親しまれてきました。鎌倉時代ごろまでは全国各地で冷や汁が食べられていたそうですが、夏場の気温が高く、湿度も高い宮崎という土地でだんだんと定着していったそうです。
旨辛スープがクセになる!「辛麺」
宮崎のアツいソウルフード「辛麺(からめん)」。1987年に延岡市のお店で提供され始め、もちもち食感の麺と真っ赤な色をした旨辛スープが評判を呼び、たちまち人気になりました。使われている麺は「こんにゃく麺」。こんにゃくは使っておらず、そば粉と小麦粉からできていて、通常の麺よりも伸びにくいため、最後までおいしくいただけます。トッピングは、ニラ、挽き肉、溶き卵がのっているのが一般的です。辛さは唐辛子を抜いた0辛から25辛まで選べて、さらに辛さを求める人はそれ以上の辛さに挑戦することもできます。
宮崎で生まれた太陽の恵み「マンゴー」
沖縄県のマンゴー栽培を参考にして始まった宮崎のマンゴーですが、今では特産品として知られるようになりました。特に有名なのは、宮崎のブランドマンゴーである「太陽のタマゴ」。「太陽のタマゴ」は完熟マンゴーのなかでも、①糖度15度以上、②重量350g以上、③表皮の2/3以上が赤色といった3つの条件を満たす必要があります。
マンゴーの旬は6月。収穫は4月中旬から7月にかけて行われます。マンゴーにネットを被せ、紐で吊るすことで落下することなく、完熟したマンゴーを収穫できます。