ひつまぶしの食べ方|出汁茶漬け前の4等分ルールとは?
おひつによそったご飯に、刻んだうなぎの蒲焼きがのった「ひつまぶし」。愛知県・名古屋発祥の郷土料理です。うなぎを蒸してふっくらさせる東日本の焼き方とは違い、蒸さずに焼きのみで仕上げる西日本の「地焼き」が特徴で、必ず薬味や出汁が一緒に運ばれてきます。「うな重」とは食べ方がちょっと違う「ひつまぶし」。専門店直伝の食べ方を知って、さらにおいしく味わいましょう。
まずはごはんを4等分に!
ひつまぶしの食べ方は、おひつに入ったごはんを4等分にするところから始まります。まずは定食に付いてくるしゃもじを使って、まっすぐ横に1本線を引きましょう。
ごはんが2等分されたら、今度は縦に等分します。十文字にしゃもじを入れれば、あっという間にごはんがきれいに4等分されます。このときうなぎの形状はあまり気にせず、グッと力を入れてしゃもじを使うことがポイントです。
1膳目はそのままいただく
ごはんが4等分されたら、そのうちの1ブロックをお茶碗によそいます。まずは何も加えず、うなぎとタレがしみたごはんをそのまま味わいましょう。「地焼き」特有のうなぎの香ばしさと、パリパリ食感をダイレクトに楽しむことができます。
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2膳目は薬味を添えて
1膳目が食べ終わったら、2膳目へ。新たな4分の1のごはんをお茶碗によそいます。2膳目は薬味をのせて食べましょう。一緒に運ばれてきたワサビとさらしネギを好みの量でごはんの上によそいます。
意外にも、ワサビはうなぎの脂と相性抜群! 爽やかなワサビの風味と、ネギのシャキシャキ食感でさっぱりといただきましょう。
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3膳目は「うな茶漬け」に挑戦
3膳目はお待ちかねのうな茶漬けです。まず、刻みのりをふりかけます。このとき、のりが満遍なくごはんにかかるようにしましょう。
次に出汁をごはんに注ぎます。出汁の量はうなぎのタレと調合しながらお好みで、特に決まりはありません。これで定番の「うな茶漬け」の完成です。
「うな茶漬け」は食べる前に少し箸でほぐしましょう。こうすることで、うなぎの脂が出汁に溶け出してまろやかな味になります。2膳目で紹介した薬味を入れても絶品です。
ほぐしたらあとは食べるだけ。茶漬けがお茶碗いっぱいになってしまうので、こぼさないよう気をつけましょう。1膳目、2膳目とは風味の異なる「ひつまぶし」を楽しめます。
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4膳目は自由!好きな食べ方で!
おひつに残った最後の4膳目。特に食べ方の決まりはありません。ここまでの中から自分の好きなスタイルで食べましょう!
1回の食事で3通りもの味がある「ひつまぶし」。ぜひ基本の食べ方を身につけて、お気に入りの楽しみ方を見つけてくださいね。
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おすすめの店
愛知県名古屋市のご当地グルメであるひつまぶしは、今では日本全国で食べられる店が増えています。今回取材したひつまぶし 備長も全国で12店舗を展開。海外の観光客も多く訪れる人気店です。
提供するひつまぶしは、関西風といわれる「地焼き」を行ったもの。蒸さずに強火の遠火で焼きあげ、たまり醤油とみりんで味付けをします。皮はパリッ、身はしっとりな絶妙な焼き加減はここでしか堪能できません。ほかにも和食の一品料理も豊富なので、ぜひ訪れてみてください!
※掲載情報は、2022年8月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。
名古屋名物「ひつまぶし」を味わえる専門店を愛知名古屋エリア、東京エリア、関西エリアで12店舗展開。関東では珍しい「地焼き」が特徴で、皮はパリッと、身はしっとり……の絶妙な味わいを堪能できる。撮影協力は、東京の「ひつまぶし 名古屋 備長 丸ビル店」。