牛肉オンリーを堪能してから野菜へ!すき焼きの食べ方

すき焼きの食べ方|牛肉が先?野菜が先?割り下はどうする?

日本人にとってご馳走の代表格のひとつである「すきやき」。その一方で家庭料理のイメージも強いことから、突然、先輩から「お店のすき焼き」に誘われたら緊張しますよね。というわけで、今回は人形町今半にご協力いただき、お店でのすき焼きのつくり方・食べ方を聞いてきました!

【取材協力】人形町今半

まずは牛肉のみを堪能

まずは前もって牛脂をひいておいた鍋を中火で温めたら、割り下を投入。中央からやさしく注ぎ、鍋の底が半分隠れるぐらいの量を目安にします。

人形町今半では、店員さんがお客さんの目の前ですき焼きを調理してくれます。まずは前もって牛脂をひいておいた鍋を中火で温めたら、割り下を投入。中央からやさしく注ぎ、鍋の底が半分隠れるぐらいの量を目安にします。写真のようにふつふつと湧いてくるのを、じっと待ちましょう。

割り下が沸いたら、牛肉の登場。重なる部分がないよう、なるべく開いて鍋に敷きます。

そして割り下が沸いたら、牛肉の登場。重なる部分がないよう、なるべく開いて鍋に敷きます。少しすると牛肉の表面がポコポコと浮きだすので、裏返して両面に火を通します。全体にサッと火が入る程度の焼き加減がおすすめだそう。

でき上がったら卵にくぐらせ、牛肉のとろけるような脂の旨味と鼻に抜けていく香り、柔らかな食感を堪能しましょう。

でき上がったら卵にくぐらせ、牛肉のとろけるような脂の味うま味と鼻に抜けていく香り、やわらかな食感を堪能しましょう。次のステップから野菜も一緒に食べていきます。

野菜と一緒に味わう

牛肉そのものの旨味を味わったら、お次は野菜と一緒に楽しみます。

牛肉そのもののうま味を味わったら、お次は野菜と一緒に楽しみます。最初に牛肉だけを焼いたことで割り下にうま味が染み出し、野菜の味がより深みを増します。鍋の底をキャンバスに見立てて、ネギ、豆腐、しらたきなどを一つひとつ並べていくのがポイント。人形町今半では割り下を随時足していき、昆布出汁で味を調えます。

牛肉はすぐに火が通るので、野菜がしんなりしてきてから入れます。

牛肉はすぐに火が通るので、野菜がしんなりしてきてから入れます。固くならないよう、シラタキの近くは避けるべきとよく言われますが、きちんと下処理をしていれば特に問題はありません。最初と同じように牛肉に火が通ったら、野菜と一緒に卵にくぐらせて食べましょう。

季節の食材を楽しむ

すき焼きは、さまざまな野菜を牛肉と一緒に味わえる万能料理です。

すき焼きは、さまざまな野菜を牛肉と一緒に味わえる万能料理です。季節に合わせて具材を工夫するのも楽しみ方のひとつなのだそう。人形町今半でも夏はナスやオクラ、冬は京野菜の聖護院かぶや金時人参など、旬の野菜が入ったすき焼きを味わえます。店員さんにつくってもらうと牛肉と野菜をバランスよく食べ進められます。

野菜だけでお口直し

肉と野菜の組み合わせを楽しんだら、お次は野菜だけでさっぱりといただきます。

肉と野菜の組み合わせを楽しんだら、お次は野菜だけでさっぱりといただきます。豆腐やお麩は味が染みこむのに時間がかかるので、前もって鍋に入れておくと丁度いい頃合いに食べられます。春菊などの葉物野菜はすぐに火が通るので、食べる直前に入れるのだとか。

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ふわトロな卵で絶品〆を

新しく卵を溶いたら、弱火で熱した鍋に投入。

野菜のうま味を味わったら、いよいよ〆です。さっぱりさせたのは、このためだったのです。新しく卵を溶いたら、弱火で熱した鍋に投入。注ぐ際にスプーンでワンバウンドさせることで、鍋全体に卵が広がります。

すぐに卵が湧いてくるので、そうしたら火を止めます。 余熱で火を入れながらスプーンでかき混ぜ、ふわトロな状態になったらご飯によそいます。

すぐに卵が湧いてくるので、そうしたら火を止めます。余熱で火を入れながらスプーンでかき混ぜ、ふわトロな状態になったらごはんによそいます。

旬のミョウガをちょこんとのせたら、ふわ玉ご飯のできあがり。

旬のミョウガをちょこんとのせたら、ふわ玉ごはんのできあがり。割り下の甘じょっぱい味が染みこんだ卵と香り高いミョウガ。そこに炊き立てごはんを合わせれば、これまでにない幸せなマリアージュの完成です。

うま味の詰まった割り下を牛肉と野菜と〆で味わっていくすき焼き。ぜひみなさんも人形町今半で堪能してみてくださいね!

※掲載情報は、2022年8月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】人形町今半

明治28年創業の老舗料理店。厳選した黒毛和牛と季節の野菜、それらの旨味を引きだす特製の割り下を使ったすき焼きを、お客さんの目の前で調理して提供してくれる。関東を中心に名古屋・福岡へ店舗を展開。撮影協力は、東京の「人形町今半 銀座店」。

text: UEDA Akari

photo: ISHIGAKI Seiji

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