かき氷の食べ方|夏の定番スイーツの計算し尽くされた味を最後まで楽しむには?

かき氷の食べ方|夏の定番スイーツの計算し尽くされた味を最後まで楽しむには?

夏といえば、かき氷。気象会社の調査によると、気温が30度を越えるとアイスクリームよりかき氷を食べたい人が増えるそうです。これから暑い夏には、涼しげな見た目と氷の冷たさは欠かせません。今回は、古民家カフェ「ウララ」にかき氷の楽しみ方を聞いてきました!

【取材協力】古民家カフェ「ウララ」

かき氷は上から縦にスプーンを入れる

かきごおりは上から縦にスプーンを入れる

かき氷を食べるとき、真横からスプーンですくって食べていませんか? よりおいしく食べるなら、かき氷にスプーンを入れるときは縦にするのがポイント。縦に入れることによって、味のコントラストを楽しむことができるからです。

今回いただいたのは「抹茶小豆」のかき氷。濃厚な味わいのシロップは、160年の歴史を持つ京都の老舗茶問屋「芳香園」から取り寄せた抹茶をベースにお店で手作りしたもの。氷の上にトッピングされているのは小豆。粒がふっくら仕上がるようにお店でじっくりことこと煮ているそうです。

まずは上から順番に小豆と抹茶のハーモニーを楽しみましょう。

練乳をトッピング!

練乳をトッピング

「抹茶小豆」を頼んだら、次は、まろやかな練乳をトッピングしましょう。自家製の練乳は、とろみがあり上品な甘さ。抹茶と小豆との相性が抜群です。口の中にほろ苦さとやさしい甘みのハーモニーが広がります。
※トッピングの自家製練乳は別料金

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氷だけを味わう

氷だけを味わう

真ん中まで食べ進めると氷のみの部分にたどり着きます。味がないのでは? と思うかもしれませんが、実は天然氷の味わいを楽しんでもらうために、あえてシロップをかけていないそうです。
氷だけを口に運ぶと、フワッとした氷の中に少しだけシャリっとした食感があります。シロップがかかっている部分とは違うかき氷の魅力に気がつくことができました。

追いシロップでクライマックス!

追いシロップ

氷だけを味わったら、別添えの追いシロップを氷にまんべんなくかけて食べましょう。

底に小豆と寒天入り

一番下には小豆と寒天が入っていました。
自家製の抹茶シロップは氷が溶けていくことも考えた濃度に計算されています。そのため、少し溶けてきた氷と一緒に食べると、フローズンドリンクを楽しんでいるような感覚に! 最後までかき氷を楽しむことができました。

氷を知ることで「キーン」を回避

天然氷

かき氷を食べるとき、頭がキーンと痛むことはありませんか? 実は、天然氷は頭がキーンとしにくいのです。

氷を薄く削る

古民家カフェ「ウララ」では、栃木県日光市にある明治27年創業の天然氷の蔵元「松月氷室」の氷を使用しています。現在も創業当時とほとんど変わらない自然の環境下で約2週間かけてゆっくりと凍らせてできるため、人工的な氷よりも不純物がはるかに少なく、氷の透明度が高く固いので、薄く削るとふわふわな食感になり、キーンとこないかき氷に仕上がります。

急いで食べなければと思ってしまいがちなかき氷ですが、少し時間をかけて味わうことで、かき氷の魅力をより堪能できます。この夏、暑さを忘れるひとときをかき氷とともにお楽しみください!

※掲載情報は、2023年6月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】古民家カフェ「ウララ」

「ウララ」は古民家カフェとして、昭和初期の趣を感じられる店内と、風情漂う中庭テラスで食事を楽しむことができる。メニューは、ウララ名物の日光天然氷のかき氷をはじめ、自家製の出汁を使用したうどんやスイーツ、オリジナルカクテルなどがある。

text: TAKASU Miki

photo: HATABARA Yuji

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