みそ煮込うどんの食べ方|アツアツのうどんは〇〇〇を取り皿に!
名古屋の名物麺料理のひとつ「味噌煮込うどん」。名古屋の家庭料理がルーツであり、愛知県岡崎産の八丁味噌ベースの出汁でコシのある生のうどんを煮込んだ郷土料理です。はじめて味噌煮込うどんを目の前にすると、立派な土鍋で出されるため、なにか特別な食べ方のルールがあるんじゃないかと思いドキドキしてしまいます。今回は名古屋の味噌煮込うどんの老舗「山本屋総本家」で、味噌煮込うどんを最後まで存分に味わえる食べ方を教えていただきました。
フタを取り皿にする
山本屋総本家のみそ煮込うどんは、この状態で供されます。立派な土鍋です。
みそ煮込うどんに使われている土鍋のフタには穴が空いていないのが特徴。フタを取ったら奥に置いてしまうのではなく、取り皿として使うため、手前に置きましょう。
▼▼ご自宅でみそ煮込うどんを▼▼
今回オーダーしたのは、「玉子入みそ煮込うどん」。湯気が食欲をそそります。ぐつぐつと熱そうなみそ煮込うどんですが、取り皿に移しちゃえば全体が冷めるのを待たずにいただけます。
うどんを取り皿に移すときは、取り皿が鍋と平行になるように持ち、うどんをスライドさせるように移すと汁が飛びません。
まずはなにも付けない状態でいただきましょう。一見辛そうと思うかも知れませんが、使われている八丁味噌は赤味噌と白味噌を組み合わせたものであるため、まろやかな風味が特徴です。また、生のうどんをそのまま煮込んでいるため、通常よりも固く噛みごたえがあります。うどんをすすって食べるというよりは、少しずつ噛んで食べるとうどんのうま味をより感じられます。
一味や七味で「味変」
そのままの状態の味を味わったら、一味や七味をかけて味変しましょう。
辛さを感じたかったら一味、風味をより楽しみたかったら七味をかけるのがおすすめです。味噌の甘さと一味と七味の辛さがよく合います。
▼▼七味?一味?どれで味変する?▼▼
玉子を溶かす
少し食べ進んだら、お待ちかねの卵黄解禁タイムです。山本屋総本家では、まろやかでコクのあるこだわりの玉子を使用しています。玉子を割るタイミングは人それぞれ! 最初に割って生の状態でうどんと絡めてもいいですし、少し固まるのを待って最後のお楽しみにとっておいてもよし!
ラストは追い飯も!
最後、うどんは食べたけど出汁が余っちゃってもったいない…ってなりますよね? そういう方は、ごはんを頼みましょう! オプションでオーダー可能です。
▼▼〆のごはんがほしい時に▼▼
玉子を最後まで残しておいて、ごはんを入れるときと一緒に割って混ぜるとおじやみたいになります。これはこれでクセになる味! うどんを食べて〆までいただけるなんてとても贅沢ですね。
ごはんで締めるときれいに完食できます。
最後にごはんを入れることで二度おいしく、そして最後の一滴まで無駄にすることなく食べられます。みなさんもぜひ名古屋を訪れたら、みそ煮込うどんを食べに、山本屋総本家の暖簾をくぐってみてください。
※掲載情報は、2022年8月取材時のものです。価格等は変更になる可能性があります。
大正14年創業の老舗みそ煮込うどん専門店。創業当時から変わらない味と食材へのこだわりを持ち、“生きた”うどんを提供し続ける。イベントへの出店や新メニューの開発などもしている。撮影協力は「山本屋総本家 金シャチ横丁店」。