【近畿】兵庫グルメ5選|神戸ビーフや明石焼き、姫路おでんなどの名物をご紹介
日本の主要な国際貿易港のひとつである「神戸港」が開港後、西洋の文化や習慣を取り入れた「ハイカラ文化」が日本に初めて広まった地域として知られる兵庫県。世界的ブランドの「神戸ビーフ」のほか、明石焼き、姫路おでんなどのご当地グルメが有名です。
目次
和牛の最高峰「神戸ビーフ」
兵庫県産の黒毛和牛「但馬牛(たじまうし)」の中で最も品質のいいものだけが「神戸ビーフ」と呼ばれています。もともと但馬牛は農作業用に使われていましたが、1859年に横浜が開港され外国人が来日し始めると但馬牛が食べられるようになりました。
神戸ビーフは、厳しい基準をクリアしたものだけが得られる称号で、希少なため高級料理です。特別な日にお店に行き、ステーキとして食べるのが一般的。塩や胡椒で下味をつけた神戸ビーフを鉄板で焼き、ソースやからしをつけていただきます。
元祖たこ焼きの起源となった「明石焼き」
「明石焼き」は江戸時代からある料理で「たこ焼き」の起源と言われています。地元では「玉子焼き」と呼ばれていましたが、昭和63年ごろに明石市の職員が「明石焼き」としてPRし、その名が全国的に知られました。
明石焼きは小麦粉、じん粉(小麦粉のでんぷんからできた粉)、卵、出汁からつくった生地にタコを入れて焼きます。じん粉を入れることで、生地がふわふわになります。たこ焼きはソースをつけて食べますが、明石焼きは鰹や昆布の出汁につけて食べます。
生姜醤油が味の決め手「姫路おでん」
姫路市では、昔からおでんに生姜醤油をかけて食べるという習慣がありました。2006年、まちおこしのためにその食べ方に名前が付けられて「姫路おでん」と呼ばれるように。姫路には濃く甘い味付けの関東煮のおでんと薄口おでんの2種類がありますが、生姜醤油をかけたものはすべて姫路おでんです。生姜醤油は、濃口醤油にすった土生姜を入れたもの。おでんに生姜醤油をかけて食べたり、小皿に生姜醤油をつくり具材をつけたりして食べます。
裏メニューが人気B級グルメに! 「そばめし」
1955年ごろに神戸市のお好み焼き店で、ごはんと焼きそばを炒めてほしいという要望から「そばめし」が誕生。裏メニューのような存在でしたが、阪神・淡路大震災で被害に遭ったそばめし発祥店が復興する様子をメディアが報道したことで全国的にそばめしが知られるようになりました。
そばめしは鉄板で焼きそばを細かく刻み、ごはんと合わせて炒めてつくります。お好み焼きを食べるときに使うコテですくいながらいただくのが基本。スジコン(牛スジ肉とこんにゃくを甘辛く煮たもの)を混ぜるお店もあるそうです。
牡丹のような猪肉が美しい「ぼたん鍋」
ぼたん鍋は1908年ごろに丹波篠山市で発祥した郷土料理。白と赤の合わせ味噌を使った出汁に、猪肉と季節の野菜を入れて煮込んでつくります。当初は、「いの鍋」と呼ばれていましたが、昭和に入り、丹波篠山の民謡の歌詞に「ぼたん鍋」と登場したことからそう呼ばれるようになりました。名前にちなんで、お店では猪肉を牡丹の花びらのように盛り付けて提供するようになったと言います。食べるときはお好みで粉山椒をふりかけて食べます。