包む具材は縦列駐車!? 専門店で聞いた北京ダックの正しい食べ方

北京ダックの食べ方|ダックの皮から肉までをすべて堪能!

中国を代表する料理のひとつ「北京ダック」。高級料理のイメージがありますが、中国では特別な日だけでなく日常的に食べられているそうです。日本人にはあまり馴染みのない料理なだけに、どうやって食べるのかわからない人も多いはず。今回、専門店に行って、北京ダックの正しい食べ方を教わってきました!

【取材協力】中国茶房8

北京ダックとは?

北京ダックとは?

ダック1羽を丸ごと焼き上げた北京ダック。インパクト強めな見た目から、滅多に食べられないスペシャル料理と思ってしまいがちですが、実は中国では気のおけない仲間たちと気軽に食べる料理らしいです。パンに挟んで食べるお店もありますが、中国茶房8は鴨餅(ヤービン)という薄皮に包んで食べる北京スタイル。
ダックにはビタミンやカルシウムなど、体にうれしい成分が多く入っています。また、食べても脂肪になりにくいため、ダイエットをしている方も気兼ねなく食べられますよ!

早めにオーダーする

待っている間にビールなどと一緒に前菜を頼んで食べるのが中国の人々の流儀です。

北京ダックは丸々1羽をじっくりと焼くため、オーダーして出てくるまで20〜30分時間がかかります。早めにオーダーして、待っている間にビールなどと一緒に前菜を頼んで食べるのが中国の人々の流儀です。

皮が多いひと切れ目は主賓へ

焼き上がったダックは店員さんが切り分けてくれます。

焼き上がったダックは店員さんが切り分けてくれます。1羽だいたい3〜4人前で、メインディッシュとしてひとり3〜4切れを食べるのが中国人の感覚なのだとか。パリパリの皮が多く付き、最もおいしい部位とされるひと切れ目は主賓へ取り分けましょう。

具材は縦列駐車

ネギとキュウリ、ダックを薄餅の上半分に縦列駐車するように並べ、その下に揚げワンタンを乗せていきます。

まずは大きめの鴨餅(ヤービン)を手のひら、またはお皿に広げます。ネギとキュウリ、ダックを薄餅の上半分に縦列駐車するように並べ、その下に揚げワンタンを乗せていきます。このとき、欲張って具材を乗せすぎないように! 最後きれいに巻けなくなってしまいます。

こちらのお店では、辛口味噌、レモンとハチミツのタレを含めた計3種類が用意されています

タレは、甜麺醤(テンメンジャン)を使うのが基本ですが、こちらのお店では、辛口味噌、レモンとハチミツのタレを含めた計3種類が用意されています。タレによって味わいも大きく変わるので、順番に3種類の味を楽しむのがおすすめです。

タレをかけるときは具材に沿って縦にかけると見栄えがよくなり、手が汚れません。

タレをかけるときは具材に沿って縦にかけると見栄えがよくなり、手が汚れません。

鴨餅の下半分を具材の上に布団をかけるように折ります。

具材とタレを乗せたら鴨餅を巻いていきます。まず鴨餅の下半分を具材の上に布団をかけるように折ります。具のわきをギュッと押して、しっかりとくっつけましょう。

次に左右から巻き込みますが、このときに鴨餅を強めに引っ張って巻くのがコツです。最終的に全体が長方形になると○。

次に左右から巻き込みますが、このときに鴨餅を強めに引っ張って巻くのがコツです。最終的に全体が長方形になると○。

この形になったら完成! あとは上からガブリと3口くらいで食べましょう

この形になったら完成! あとは上からガブリと3口くらいで食べましょう。

残ったお肉はスープや炒め物へ

残ったお肉はスープや炒め物へ

鴨餅に包んで食べるのは、実は皮だけ。残りの肉は、鴨ガラスープと野菜炒めに入れて提供してくれます。
ここまで楽しむのが、北京ダックのコースです。1羽の北京ダックでいろいろな味の料理が食べられて、贅沢な気分になれること間違いなしですね!

※掲載情報は、2022年8月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】中国茶房8

中国仕込みの料理人たちが手がける300以上のメニューを提供する中国料理店。東京、名古屋、大阪に8店舗を構える。看板メニューである「北京ダック」は、北京スタイルの鴨餅という中国風クレープに包む食べ方を採用している。撮影協力は、東京の「中国茶房8 恵比寿店」。

text: MUTO Miki

photo: ISHIGAKI Seiji

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