

中国を代表する料理のひとつ「北京ダック」。高級料理のイメージがありますが、中国では特別な日だけでなく日常的に食べられているそうです。日本人にはあまり馴染みのない料理なだけに、どうやって食べるのかわからない人も多いはず。今回、専門店に行って、北京ダックの正しい食べ方を教わってきました!
早めにオーダーする

北京ダックはオーダーして出てくるまで20〜30分時間がかかります。早めにオーダーして、待っている間にビールなどと一緒に前菜を頼んで食べるのが中国の人々の流儀です。
ひと切れ目は主賓へ

焼き上がったダックは店員さんが切り分けてくれます。1羽だいたい3〜4人前で、メインディッシュとしてひとり3〜4切れを食べるのが中国人の感覚なのだとか。最もおいしい部位とされるひと切れ目は主賓へ取り分けましょう。
具材は縦列駐車

まずは大きめの鴨餅(ヤービン)を手のひら、またはお皿に広げます。ネギとキュウリ、ダックを薄餅の上半分に縦列駐車するように並べ、その下に揚げワンタンを乗せていきます。このとき、欲張って具材を乗せすぎないように! 最後きれいに巻けなくなってしまいます。

タレは、甜麺醤(テンメンジャン)を使うのが基本ですが、こちらのお店では、辛口味噌、レモンとハチミツのタレを含めた計3種類が用意されています。タレによって味わいも大きく変わるので、順番に3種類の味を楽しむのがおすすめです。

タレをかけるときは具材に沿って縦にかけると見栄えがよくなり、手が汚れません。

具材とタレを乗せたら鴨餅を巻いていきます。まず鴨餅の下半分を具材の上に布団をかけるように折ります。具のわきをギュッと押して、しっかりとくっつけましょう。


次に左右から巻き込みますが、このときに鴨餅を強めに引っ張って巻くのがコツです。最終的に全体が長方形になると○。

この形になったら完成! あとは上からガブリと3口くらいで食べましょう。
残ったお肉はスープや炒め物へ

最後に残ったお肉を使って鴨ガラスープと野菜炒めを出してくれます。ここまで楽しむのが、北京ダックのコースです。1羽の北京ダックでいろいろな味の料理が食べられて、贅沢な気分になれること間違いなしですね!
※掲載情報は、2022年8月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】中国茶房8
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中国仕込みの料理人たちが手がける300以上のメニューを提供する中国料理店。東京、名古屋、大阪に8店舗を構える。看板メニューである「北京ダック」は、北京スタイルの鴨餅という中国風クレープに包む食べ方を採用している。撮影協力は、東京の「中国茶房8 恵比寿店」。
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