プレミアム焼肉の食べ方|うしごろ貫で国産A5黒毛和牛の極上焼肉と日本酒をペアリング!
プレミアムグルメの代表格といえば焼肉! しかも和牛の焼肉は、今や世界的なブランドです。今回はA5ランクの国産黒毛和牛を使った焼肉を日本酒と合わせていただく、まさに贅を尽くした焼肉コースを「うしごろ貫」でいただきました。
目次
日本酒と前菜からスタート
今回、東京を代表するプレミアム焼肉として、編集部が選んだのがJR五反田駅至近にある「うしごろ貫」のコース「極」。こちらを日本酒とペアリングで楽しみました。
シートはちょっと大人な雰囲気。無煙ロースター使用なので、洋服に過度な臭いがつく心配はありません。エプロンを着けたら、スタンバイOK!
「うしごろ貫」では、日本酒の「冷酒」からスタートするのが基本です。最初に選んだのは、「新政 Isopokamui」という純米の新酒。冬場しか飲めない限定品だそうです。「うしごろ貫」では、スタッフがメニューに合わせて、好みの日本酒をセレクトしてくれます。
日本酒は1合ずつ「片口」で運ばれてきます。これをグラスに注いでいただきます。
コースの1品目は、前菜3種。左からほうれん草、もやし、キクラゲのナムル。これを日本酒と一緒に楽しみます。
和牛の炙り握り
お肉の登場は、「炙り握り」から。こちらは黒毛和牛の「クラシタ」と呼ばれる部位を使った逸品です。
上にのっているのは「おろしポン酢」。ふわりと溶ける上品な脂の甘みをひと口で堪能しましょう。
焼きしゃぶタン
続いて、出てきたのは「焼きしゃぶタン」。厚切りのタンが大きなポーションで供されます。通常、タンは輪切りで供されますが、縦方向にスライスするのが「うしごろ貫」のスタイル。1枚で(左から)タン先・タン中・タン元の違った食感を味わえます。
「焼きしゃぶタン」は基本的にスタッフが焼いてくれます。まず、三つ折りにしてロースターの上へ。
その後、全体に広げます。トングの先をタンの下に通して、鉄板とくっ付かないように焼くのがコツだそうです。
表面に肉汁が浮いてきたらひっくり返します。ここでもまず三つ折りにして、裏返したら……。
全体に伸ばします。やわらかい和牛のタンは、畳まずにひっくり返すと切れてしまうのだとか。やはり、細かいテクニックがあるようです。
両面焼けたら、また三つ折りに畳んで、取り皿へ。
ここで一度広げて、塩昆布をのせて、いただきます。
最後は、ひと口大に畳んでパクリ! 目を閉じて、タン先・タン中・タン元の異なる食感のバリエーションを堪能しましょう。タン塩といえば、レモンが基本ですが、塩昆布が合う! そして、日本酒との相性も抜群!
▼▼特選松阪牛もおすすめです▼▼
シャトーブリアン
お次は、A5ランク黒毛和牛のシャトーブリアン! 牛1頭から600グラム程度しか取れないと言われる牛ヒレ肉の希少部位です。こちらもスタッフが焼いてくれます。
温度が上がりすぎないロースターの中央部分で焼いていきます。希少部位だけに、火加減にはこだわりたいところです。
鉄板側に3ミリくらい焼き色がついてきたら、ひっくり返す合図です。
鉄板の焼き跡が付きすぎないくらいがベスト。このあたりはプロの技です。
両面が焼けたら取り皿へ。まずは、塩コショウの下味のみでいただきましょう。口の中に広がる和牛ならではの上品な脂の風味に思わずのけ反るはず。
続いて、取り皿の端に藻塩を少々取り、ちょっとだけつけて味わいます。塩味がアクセントになって、さらに牛肉の甘みが引き立ちます。
本日の煮込み〜サラダ
ここで怒濤のプレミアム和牛ラッシュは小休止。ハラミスジの煮込みをいただきます。ほどよい脂のうま味がネギとよく合います。
煮込みを食べたら、サラダでさっぱりお口直し。海苔がのったチョレギサラダです。
厚焼きハラミ〜ウチヒラ〜クリ
A5ランク黒毛和牛の第2ラウンドスタートです。運ばれてきたのは、右から厚切りハラミ、クリ、ウチヒラ。ハラミは横隔膜、クリは前脚の上部、ウチヒラは後ろ脚のモモの部位です。いずれもタレをつけずに、塩コショウのみでいただきます。
ここで日本酒をもう1合。おすすめしてもらったのは、佐賀県の「鍋島」純米大吟醸。微発泡で豊かな香りを楽しめます。口が広めのお猪口でいただきます。
さっそく日本酒とご一緒に。
まずは厚切りハラミから。火の近くの強火部分で両面をしっかり焼きます。
このくらい焼き目をつけて、肉汁を閉じ込めるのがポイント。赤身らしいうま味を堪能できます。
続いて、クリはロースター中央の火が強すぎない部分を使って、両面に軽く焼き目がつく程度で仕上げます。
パサパサしないジューシーな赤身が好きな人にはたまらない逸品。この食感、ありそうで、ないんですよね〜。
最後がウチヒラ。こちらは薄切りです。
先ほどの薄切りタンと同様、ふたつ折りにしてロースターにのせてから、広げます。地味ながら、ここがポイント。
表面に肉汁が浮いてきたら、ひっくり返す合図です。焼きすぎないように注意!
両面焼けたら、二つ折りにして取り皿へ。お好みでゆず胡椒をつけていただきましょう。こちらも上品な脂を堪能できます。
白キムチで小休止
ここで、水キムチで小休止。ウチモモの脂をさっぱりと中和してくれます。このタイミングで鉄板も替えてもらいましょう。
極上ミスジ〜リブロース〜ランイチ
A5ランク黒毛和牛の第3ラウンドは、右からリブシン、ランイチ、極上ミスジ。リブシンはリブロースの中心でサーロインに近い部位。ランイチは後ろ脚のモモからお尻にかけてのランプとイチボが合わさった部位。ミスジは前脚の肩甲骨の裏辺りの部位です。いずれもタレをつけていただきます。
ここで次の日本酒が登場。秋田県の「花邑」純米吟醸です。フルーティな香りが特徴で、タレをつけた味の濃い肉と合わせるのもおもしろいとのこと。
まずはリブシンから。両面を長めにしっかり焼いていきます。サシが入った肉の表面から脂があふれます。
こちらはタレにつけていただきます。口の中にあふれるジューシーな脂と醤油ベースの甘めのタレの相性は抜群!
続くランイチは、赤身の部位なので、焼きすぎるとパサパサになるので要注意!
ロースターの中央で両面を軽く焼き、肉汁を閉じ込めるのがポイントです。こちらもタレで。やわらかい食感がたまりません!
極上ミスジはふたつに折り畳んでロースターの上へ。そこから広がるワザにも慣れてきました!
焦げ付かないように肉と鉄板の間にトングを通すのも忘れずに! このワザはお肉全般で使えます。
脂が浮いてきたらすぐに裏返してOKです。
まずはふたつに折り畳んで、鉄板のサイドに移し……。
ひっくり返して広げたら完成! 裏返したらすぐに食べてOKです。
この極上ミスジは外国人観光客に大人気なのだとか!
▼▼但馬牛・三田和牛の食べ比べ▼▼
タンつみれと糸三つ葉の昆布スープ
極上ミスジの上品な脂を堪能したら、昆布出汁のやさしいスープでお口直し。ほのかな柚子の香りもGOOD! A5和牛の物語はまだまだ続きます。
特選ザブトンのすき焼き
とどめの一撃は、特選ザブトンのすき焼き。ザブトンは肩ロースのあばら側にある脂の多い部位です。ひと口大の白ごはん、卵黄と一緒に供されます。
こちらも三つ折りに畳んでロースターの上へ。そこからゆっくり広げます。こちらはスタッフが焼いてくれます。
ひっくり返すときは三つ折りにして、また広げます。このあたりの焼きテクニックはおみごと!
両面軽く炙ったら、三つ折りにして取り皿へ。
左から焼いたザブトン、ライス、卵黄、醤油タレという状態で準備OKです。
ひと口大のライスを半分にして、別の取り皿へ移します。これがポイント。
卵黄を箸で溶いたら、焼いたザブトンに醤油ダレをつけます。
そこに卵黄を十分にまとわせます。見ているだけでヨダレが出そう。
それをライスにのせて、ひと口でパクリ! まさに極上すき焼きです。
そして、ここからが延長戦。和牛の脂が溶けた醤油ダレを卵黄の器に注ぎ、半分残ったライスにかけます。
極上TKG(玉子かけごはん)の完成! 徳島県産のブランド卵を使っているので、濃厚な味わいを堪能できます。ちなみにライスはお代わりOKとのこと。
うしごろ貫カレー
極上のすき焼きを堪能したところで、本当の〆メニューの登場。名物の牛肉入り「うしごろ貫カレー」が供されます。カレーの上にのっているのはゆでた大根。カレーは、オンラインでも購入可能とのこと。
デザート
デザートは、手焼き最中のアイス。当日はほうじ茶フレーバーのアイスでした。A5ランク黒毛和牛の余韻に浸りながらゆっくり味わいしましょう。
「うしごろ貫」では、常時多数の銘柄の日本酒を用意しています。シーズンごとのおすすめをスタッフに聞くのもいいし、好みがあればそれを伝えてもいいでしょう。
「うしごろ貫」のプレミアム焼肉コース、いかがでしたか? 国産のA5ランク黒毛和牛を使ったコースとしては、価格もリーズナブルです。ぜひ訪れてみてください!
※掲載情報は、2023年2月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。
東京・西麻布の名店『焼肉うしごろ』がプロデュースする新業態。最高級の国産A5ランク黒毛和牛の焼肉を日本酒と一緒に堪能できる。コースだけでなく、アラカルトのオーダーも可能。東京に恵比寿店、五反田店を展開。