餃子の食べ方|気になる「餃事四十八手」から6種類をご紹介!

餃子の食べ方|気になる「餃事四十八手」から6種類をご紹介!

本職は餃子。趣味は餃子。恋人は餃子。そんなワードを掲げる餃子愛好家のオガサワラガクさんをご存知ですか? 彼の考案する「餃事四十八手」の存在を聞きつけ、オリジナリティあふれる食べ方を教えてもらいました!

【取材協力】赤坂珉珉

オガサワラガクって何者?

オガサワラガク

オガサワラガクさんは多数のメディアで活躍する餃子愛好家です。餃子の食べ歩き記録を発信するWebサイト「今夜も餃子とブギーバック」の運営をはじめ、朝食にぴったりな水餃子「おはぎょうざ」や餃子に合うビール「Give Me Gyoza Beer」の開発など活動は多岐にわたります。今回はそんなオガサワラさんが大ファンという「赤坂珉珉」で、同じく餃子好きデザイナーのフクナガコウジさんとともに編み出したという餃子の味わい方「餃事四十八手」にならい、おすすめな餃子の食べ方を教えてもらいました!

待ち食い

待ち食い

「できたての餃子は熱くて、口にすると肉汁をこぼしてしまうときがあるんです。それでうま味が逃げてしまうともったいないから、まずは待ちます。大体3〜5分ほど、中華鍋が鉄の五徳とぶつかるゴトンゴトンという音や店のお母さんの声があふれる中華サウンドを聴きながら過ごすんです。そしてどんな味なのかなって餃子に想いを馳せていると、味覚が研ぎ澄まされてきます」

調味料は何もつけずに食べる調味料は何もつけずに食べる

調味料は何もつけずに食べるのが基本というオガサワラさん。
「最初はそのままで食べてみてください。特に珉珉の餃子は元々の味が強いし、肉汁があふれるほど出てくるから何もつけなくても十分おいしくいただけます。ちなみに食べるときは『餃事四十八手』のひとつ、ワンスローを組み合わせます。餃子の味を取りこぼさず感じられる、基本のひと口食べです」

『餃事四十八手』

「そのままの味を堪能したら、次は酢コショウでいただきます。珉珉は酢コショウ発祥の店なんです。つけるときは焼き目を必ず上にして、サクサクな皮がふやけないように、下のひだの部分でタレをすくうとベストです。餃子のタレは、足りない味を足すイメージで使用します。ニンニクや味の濃いものは酢コショウをつけるとさっぱりするし、塩分が足りなかったらしょう油、コクを加えたいときはラー油を使います」

タンデム

タンデム

「餃子ってどうしても片面にしか焼き目がないですよね? そんなときはふたつの餃子を焼き目が外側になるように持って、一緒に食べるんです。この技をふたり乗りのバイクを指すときに使う“タンデム”と名づけました。口の中で上の歯も下の歯もサクサク感を味わえるから幸せですよ(笑)。小ぶりでクリスピーな食感の餃子におすすめです」

手食

手食

五感を使ってさらに餃子を味わえる、オガサワラさん独自のこんな食べ方もあるといいます。
「例えばインド料理のカレーに付くナンみたいに、手を使って温度や質感を感じながら食べるのもいいんですよ。サクッとした焼き目や、やわらかくてプニっとした生地に直接触れると、より餃子を味わいながら楽しめます。水餃子なんかはわかりやすく感触が伝わります」

「僕は手食で食べる餃子の方が、箸で食べるものよりも好きですね。ひとりのときにお店でやるのは勇気がいりますが、恐れずにやってみてください。周りの目線はすぐに慣れますよ」

かけ湯

かけ湯かけ湯

気づけば餃子も2皿目。今回はチャーハンも一緒に運ばれてきました。
「チャーハンに付いてくる中華スープ、僕はそこに焼き餃子を入れちゃいます。温かいスープに浸って、焼き目がやわらかくなるカリッ、シナッ感が絶妙で。スープに脂が溶けて餃子の味もマイルドになるので、すっきり味わいたいときにおすすめです」

ほぐしがけ

ほぐしがけ

「餃子を食べるラー油のように味わうほぐしがけは、白米の上で餃子をほぐしてラー油をたっぷりかけます。カリサク食感とふんわりごはんのマリアージュを楽しむために、焼き目を下にすることが大切です。ごはんに溶けた豚肉の脂やラー油のピリッと感がたまりません。酢やしょう油でもおいしいですし、新米でやるのも最高です」

ワイプ

ギョーザをワイプ

餃子を食べるときは何皿も頼むというオガサワラさん。後半、ちょっと味を変えたいなというときにする技がワイプです。

ワイプワイプ

「ワイパーのように皿の上のおかずを拭き取ってください。ひだの部分を下にすると、上手に肉餡をすくいあげられます。麻婆豆腐やエビチリ、ホイコーローでやってもおすすめです。いろんなおかずで冒険して、自分のお気に入りを見つけてください!」

オガサワラガクさん

誰にも負けない餃子愛を持って語ってくれたオガサワラガクさん。ひとつの食べ物から個性豊かな味わい方を引き出して楽しむ姿に、“食べ方”の未知なる可能性を感じさせてくれました。今回ご紹介したのは「餃事四十八手」の中のたった6種類。いつかほかのレパートリーも教えてもらえる日を待ちつつ、まずは今回の方法を店やお家で実践していきたいですね。

オガサワラガク

【ナビゲーター】オガサワラガク

Instagram

Web

餃子愛好家。「本職は餃子。趣味は餃子。恋人は餃子。」として週に8日も餃子を食す餃子超人。1.9万人のフォロワーを抱えるInstagramと自身が運営するWebサイト「今夜も餃子とブギーバック」にて食べ歩き記録を公開する他、朝食になる水餃子「おはぎょうざ」や餃子に合うビール「Give Me Gyoza Beer」の開発も行う。

※掲載情報は、2022年12月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】赤坂珉珉

1965年創業。日本における焼き餃子の元祖である珉珉羊肉館(現在は閉店)の暖簾分け。酢コショウ餃子の発祥の店とも言われ、多くの餃子マニアから一目を置かれる。看板メニューである餃子は大ぶりで、噛んだ瞬間に肉汁がぶわっとあふれ出す。オガサワラガクさん曰く、「爆ぜる餃子」。

text: UEDA Akari

photo: HATABARA Yuji

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