アボカドーナツの食べ方|カラダと地球にやさしい秘密は?

アボカドーナツの食べ方|カラダと地球にやさしい秘密は?

2022年11月に東京都世田谷区の上町にオープンした「アボカドーナツ」。森のバターと呼ばれるアボカドを使ったドーナツはカラダと地球にやさしいと注目されています。その理由を創業者の岡井健さんに聞いてきました。

【取材協力】アボカドーナツ

アボカドーナツって?

アボカドをこすアボカドのペーストを練り込んだ生地

一つひとつ丁寧にこしてペースト状にしたアボカドを生地にねり込んだ「アボカドーナツ」。卵や牛乳、バターといった動物性食材は使用せず、ドーナツを揚げるときも植物性油のナタネ油を使用している、ヴィーガン対応のドーナツです。

アボカド

ちなみに、アボカドは「世界一栄養価の高い果物」としてギネスに認定されていたり、「食べる美容液」と呼ばれていたりする、栄養豊富な食べものです。肌やむくみに効果のあるビタミンやカリウム、生活習慣病の予防になるオレイン酸、腸内環境を整える食物繊維やマグネシウムなどの栄養素がたくさん詰まっています。

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アボカドーナツをつくったきっかけ

アボカドーナツをつくったきっかけ

「アボカドーナツ」をオープンしたのは、おからと豆乳を使ったドーナツを販売する「はらドーナッツ」を創業した岡井健さん。
青果流通企業のファーマインドなどから、岡井さんにバナナやキウイなどの廃棄されてしまう食材をどうにか活用してほしいとの相談がありました。その中で、気になったのがアボカド。森のバターと呼ばれていることもあり、さまざまなメニューに活用しやすく、ドーナツにも取り入れられるのではと考えました。

アボカドーナツの商品化

ですが、アボカドを使ったドーナツは前例がなく、商品化は困難を極めました。
脂質が多いアボカドを使ったドーナツは時間が経つと油っぽくなってしまったり、うまく膨らまないことも。お客さんの意見も参考にしながら、アボカドの量を調整したり、気候に合わせてイーストの配合を変えたりなど工夫を凝らしました。

アボカドーナツでは熟成が進み、スーパーなどの店頭で販売できない規格外のアボカドを使用。また、本来は捨ててしまうアボカドの種と皮は地域の人に提供し、草木染めの材料として利用しています。ちなみに、アボカドの種と皮は何色に染まると思いますか? 驚くことに、ピンク色に染まるそうです。予想外の色ですよね。

アボカドーナツを食べてみよう!

ショーケースに並ぶアボカドーナツ

ショーケースには、季節に合わせた日替わりメニューを含むドーナツが約10種類揃います。お客さんのリクエストでその日のメニューが決まることもあるそうです。カラダに気を遣い、トッピングはできるだけ無添加の素材を使って、甘さ控えめにつくられています。

今回は、ドーナツ5種類をご紹介!

アボカドーナツ

アボカドーナツ

定番のアボカドーナツ。砂糖がかかっているだけのシンプルなドーナツなので一番アボカドの味を堪能できます。まずはこれをいただきましょう!

いちごピスタチオ

いちごピスタチオ

いちごのアイシングとピスタチオがトッピングされているドーナツ。

チョコづくし

チョコづくし

中にもチョコが詰まっているドーナツ。有機栽培されたカカオのトロアコンチネンツの61パーセントを使用しています。

アボカシナモン

アボカシナモン

シナモンとシュガーがかかっているだけのシンプルなドーナツ。

キャラメリゼ

キャラメリゼ

表面にかけた砂糖をあぶった香ばしいドーナツ。外はパリッと、中はフワッとしています。

おうちでのおいしい食べ方

テイクアウトはタッパーを持っていくことも可能

アボカドーナツはイートインも可能ですが、テイクアウトする人も多数。タッパーをもっていくと、そこにドーナツを入れてくれます。エコな取り組みですね!
お家でのおいしい食べ方を教えてもらったので、さっそく実践してみました。

トースターで焼く

トースターで焼く焦げないように注意

1,000ワットのトースターで様子を見ながら1〜2分焼きます。焦げないように要注意! トースターで焼くなら、アボカドーナツやアボカシナモンがおすすめです。

焼き上がったドーナツ

焼くことで油が飛んで生地がふっくらします。溶けたお砂糖が生地にしみてじゅわっとなりました!

冷蔵庫で冷やす

冷蔵庫で冷やす

チョコ系のドーナツは冷やして食べるのがおすすめ! チョコのパリッとした食感とドーナツのふわふわ感が同時に味わえます。

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アボカドスムージー

アボカドスムージー

アボカド、アガベシロップ、無脂肪牛乳をミキサーにかけてつくるスムージー。ドーナツと同様、カラダにやさしい素材を使用しています。アボカドのコクとまろやかさが感じられるフルーティーな味わいです。

岡井さん

岡井さんには、幼い頃に祖母がつくってくれたような素朴で、子どもでも安心して食べられるドーナツを提供したいという想いがありました。そこで、素材にこだわったアボカドーナツをつくり、子どものいる家庭が多く暮らしている世田谷区にお店をオープンしたそうです。

アボカドーナツはカラダにやさしい素材が使われているので、毎日食べるおやつにぴったりだと思いました。また、フードロス削減につながるため環境に貢献できるのもうれしいところです。

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※掲載情報は、2023年6月時点のものです。価格等は変更になる可能性があります。

【取材協力】アボカドーナツ

2022年11月、世田谷区の上町にオープン。アボカドを使ったドーナツの販売を行う。ドーナツ以外にも、スムージーやコロッケなどのアボカドを利用したカラダと地球にやさしいメニューが揃う。

text: KAMIISHI Kaoru

photo: HATABARA Yuji

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